皆さんこんにちは。千葉県野田市を拠点に、全国対応で内装工事や家具・看板製作を手がけている株式会社LICです。
店舗が古くなってきた時や集客を図りたい時、イメージチェンジをしたい時などは、改装工事をするのがおすすめです。しかし、改装工事をしたもののうまくいかず、あまり効果が出なかったり、かえってお客様が減ってしまったりすることもあります。
改装工事には少なからずお金もかかりますから、ポイントを押さえて計画的に工事を行い、成功に導くことが大切です。ここでは、店舗改装のよくある失敗例や、失敗を防ぐためのポイントをご紹介します。
■よくある店舗改装の失敗例
店舗の改装は、よりよいお店にするために行うものです。しかしながら、いろいろと考えて改装をしたものの、失敗してしまうこともしばしばあります。まずは、よくある店舗改装の失敗例を知っておきましょう。
・費用を払えなくなった
店舗を改装する時は、せっかくですからいろいろなことをやってみたくなりますよね。デザインに最近の流行を取り入れたり、高級の素材を使用したりと、徹底して理想のお店作りをする方もいるでしょう。
その結果としてよく発生するのが、「改装費用が予算をオーバーする」という初歩的なトラブルです。十分な改装費用を積み立ててきたのであれば問題ないのですが、もしお金がなければ借金をすることになります。しかし、改装をしても売上が大幅に伸びるとは限らないため、借金の返済に苦労するケースも珍しくありません。
・お客様が減ってしまう
よかれと思って改装をしたものの、お客様の視点ではマイナスになってしまうこともあります。「前の雰囲気の方がよかった」「設備が使いにくくなった」「動線が悪化して移動しづらくなった」といった失敗が典型的なケースです。こうなると、新たなお客様に来てもらえないどころか、固定客を失うことになりかねません。
また、改装工事のために長期間お店を閉めていると、他のお店にお客様が流れてしまう可能性があります。営業を再開しても、他に流れたお客様が戻ってきてくれるとは限りません。客離れを防ぐためには、できる限り短期間で工事を終わらせなければならないのです。
・雰囲気を変えすぎて別のお店になってしまう
客離れともつながる話ですが、店舗改装の際に雰囲気を変えすぎた結果、ほとんど「別のお店」になってしまう場合があります。あまりにも雰囲気が変わったために、常連さんが居心地の悪さを感じ、通うのをやめてしまうケースも珍しくありません。
もちろん、結果として別の客層の獲得に成功する場合もあるでしょう。しかし、お店の方向性が変わってしまうわけですから、「こんなはずじゃなかった……」と後悔することもあるはずです。意図して行った場合を除き、店舗の雰囲気の変更には慎重になるべきだといえます。
■店舗改装で失敗しないためのポイント
店舗の改装には、決して少なくないお金がかかります。加えて、失敗すると客足が遠のいてしまうこともある以上、確実に成功させなければなりません。そこで、店舗の改装で失敗しないためのポイントを確認しておきましょう。
・現状の改善点を把握する
まずは何よりも、現在の店舗の改善点を把握しましょう。たとえば、「設備が劣化している」「内装が古すぎる」「動線が悪くお客様も従業員も動きづらい」といったように、具体的な問題点を見つけ出してください。その改善策を計画に盛り込むことが、店舗改装を成功させるカギとなります。
・お客様と従業員、双方の視点で考える
店舗の改装計画を立てる時は、お客様と従業員双方の視点で考えることが大切です。たとえば飲食店の場合だと、お客様の視点では通路幅や席の間隔、客席~トイレの動線、そして店内の雰囲気などが大きなポイントとなります。
一方、従業員の視点では、お客様と接触しない動線の確保や、料理の提供を早くできる厨房設備の配置などが重要なポイントです。どうすればお客様が快適に過ごしつつ、従業員もストレスなく動けるのかを考えてみましょう。
・スケジュールを綿密に立てて管理する
前述したように、店舗の改装工事はなるべく短期間で終わらせ、予定通りに営業を再開することが重要です。そのためにも、店舗改装のスケジュールは綿密に立てて管理しましょう。特に、リニューアルオープンの日が決まっている場合は、その日から逆算して計画を立てることが大切です。業者との打ち合わせや設備・什器の手配なども早めに行ってください。
また、店舗改装中は営業ができませんから、売上がないことを考慮に入れて、家賃などの固定費を支払えるように資金計画を立てましょう。改装工事中は、デリバリーやテイクアウトに限定して営業するという方法もあります。
・改装費用の回収期間を決める
店舗改装にかかる費用は、営業再開後に回収する必要があります。特に改装のために借金をする場合は、しっかりと回収および返済をしていかないと、いつまでも借金を抱え続けることになりかねません。
そこで、営業再開後に1日どのくらいの売上が立つのかを計算し、いつまでに改装費用を回収(返済)できるのか、具体的な計画を立てておきましょう。回収期間が明確になっていれば、費用面の不安が少なくなり、店舗改装の失敗を防ぐことができます。
■店舗改装のパターン
そもそもの問題として、店舗改装は適当に行うだけで売上のアップや集客につながるわけではありません。どのような改装を行うにしても、しっかりした意図を持って取り組むことで、お客様に選ばれるお店に近づくのです。そのための基礎知識として、店舗改装の主なパターンを見ていきましょう。
・補修・設備の入れ替え
最も基本的な改装は、店舗の劣化した部分の補修や老朽化した設備の入れ替えです。壁紙や塗装は10年程度で劣化し、色褪せたりヒビが入ったり、防水機能が低下したりします。厨房機器や電気設備なども、多くの製品は10年程度で寿命を迎えるため、定期的な入れ替えが必要です。
幸い、補修工事や設備の入れ替えは、比較的短時間で終わらせることができます。壁紙の張り替え程度であれば、1日もあれば完了しますので、給料日に作業を終わらせることも可能です。
・デザインの変更
店舗の雰囲気を大きく変えたい時は、基本的なデザインの変更がおすすめです。特に壁や天井は面積が広いため、壁紙を変更するだけでも大きく雰囲気を変えられます。これなら費用もそれほどかかりません。より雰囲気を変えたい時や統一感を出したい時は、テーブルや椅子、その他什器類なども交換するといいでしょう。
ただ、前述したように、店舗の雰囲気が大きく変わりすぎると、既存のお客様が離れてしまう可能性があります。現在のお店が十分に繁盛しているのであれば、店舗デザインを変えるとしても、部分的な変更にとどめるのが無難です。一方、現状すでにお客様が減って売上が下がってきているような場合は、思い切って店舗デザインやレイアウトを変更すると、新規のお客様を獲得できるかもしれません。
・フルリニューアル
店舗全体が老朽化している時は、部分的なリフォームにとどめるのではなく、全体を一度に改装した方がいい場合もあります。また、何年も売上が減り続け、大幅なテコ入れの必要性を感じている場合もあるでしょう。そのような時におすすめなのが、お店をゼロから作り直すフルリニューアルです。
フルリニューアルなら、雰囲気やレイアウトを大幅に変え、店舗を刷新することができます。老朽化した部分や使い勝手が悪い部分などをすべて見直し、お店を生まれ変わらせるといいでしょう。改装にあわせて、メニューや商品単価を見直すいい機会でもあります。ただし、部分的な改装に比べて費用や工期がかかるため、より計画的に行うことが大切です。
・業態を変更する
デザインや機能性以前の問題として、現在の業態では今後の利益が見込めないようなら、思い切って別の業態に変更するのも1つの手段です。定食屋を居酒屋にしたり、立ち飲み居酒屋をカジュアルなバルにしたりと、いろいろな方法があります。ある程度の継続性を持たせつつも、新しいことを始めるのがポイントです。
なお、業態変更のための店舗改装は、フルリニューアルと同じくらいの費用と工期がかかります。変更の内容によっては、新たな状態に合わせた設備を導入する必要もあり、費用が高額になりがちです。しっかりとコンセプトを考え、綿密な計画を立てて実行しましょう。
■業者選びで失敗しない
店舗の改装はDIYで行うことも可能ですが、結果につなげるためには専門業者に依頼するのが最も確実です。この場合、工事がうまくいくかどうかは、優良業者を選べるかどうかにかかっています。業者選びで失敗しないためにも、比較検討の際には以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
・詳細な見積もりを出してくれる業者を選ぶ
改装工事をする時は、まず複数の業者に見積もりを依頼し、それらを比較して業者を選ぶのが基本です。この際、ただ総額が安い業者を選ぶのではなく、見積もりの内容に注目しましょう。
信頼性の高い業者は、「何にいくらかかるのか」という内訳が詳細に記載された見積もりを出してくれます。内訳が曖昧な業者は、金額の根拠がはっきりしないことになるため、依頼を避けるべきです。金額は安いものの、実は工程を省略したり低品質な材料を使ったりしているケースはよくあります。
また、追加工事の有無も確認しておきましょう。「予定と違う箇所があった」などといって、見積もりにはなかった不要な工事を提案する悪質な業者もいるからです。具体的にどのような状況で追加工事が必要になるのかを明確にしておいてください。
・過去の施工事例を確認し、希望する店舗形態の施工経験が豊富な業者を選ぶ
店舗はその形態によって、ふさわしい内装や動きやすいレイアウト、必要な設備などが異なります。そしてリフォーム業者も、過去の施工実績が得意分野などは千差万別です。
したがってリフォーム工事は、希望する店舗形態の施工経験が豊富な業者に依頼しましょう。居酒屋のリフォームをしたいのであれば、居酒屋の工事の経験が豊富な業者を選ぶのが基本です。一方、居酒屋から業態変更してレストランをオープンしたいのであれば、レストランの施工実績が豊富な業者を選ぶべきだといえます。
そのためにもぜひ確認しておきたいのが、過去の施工事例です。その業者が実際にどのような店舗のリフォームを行ってきたのかを確認できれば、自分の希望する工事をしてうれそうかどうかを判断できます。施工事例の写真などを見せてもらうのはもちろん、その業者がリフォームを手掛けた店舗に足を運んでみるのもいいでしょう。
・十分なアフターフォローをしてくれる業者を選ぶ
店舗改装が終わって営業を再開した後、予想していなかったトラブルが発生したり、工事の不備が発覚したりするケースはしばしばあります。このような事態があった時に対応するためにも、十分なアフターフォローをしてくれる業者に工事を依頼するのがおすすめです。具体的にどのような場合に対応してもらえるのか、長期的なメンテナンスは受けられるのかといったことを確認してください。
LICでは、各種内装工事やそれに付随する家具・看板製作を行っています。建築士が在籍しており、設計から施工までワンストップ対応できるのが強みです。
施工前には十分なヒアリングとリサーチを行い、お客様のご要望を最大限に反映させた、理想の空間作りを叶えます。豊富な施工実績に基づくノウハウと技術力で施工し、アフターフォローまでしっかり対応しますので安心です。店舗改装をご検討の際は、LICまでお気軽にご相談ください。