皆さんこんにちは。千葉県野田市を拠点に、全国対応で内装工事や家具・看板製作を手がけている株式会社LICです。
店舗には実にさまざまな種類があり、提供するサービスの内容や主な客層も異なります。当然、店舗の内装も、業種やお店の方向性に合わせたものにしなければなりません。適切な内装の店舗を作り上げればお客様からの評価も高まり、集客や売上アップにつながるのです。ここでは、業種ごとの店舗内装のポイントについて解説します。
■飲食店の内装
まずは、非常に数の多い飲食店の内装です。競合が多い分、料理はもちろん内装でもしっかりと差別化を図らなければなりません。以下のポイントを押さえておきましょう。
・お店のコンセプトに合わせる
インテリアは、お店のコンセプトに合ったものを選ぶことが重要です。たとえば、アットホームな雰囲気のお店にしたい場合は、キッチンはクローズドよりもオープンキッチンが適しています。
また、明るい照明は内装には決断力や行動力を活発にする効果があり、お客様の回転率アップが見込めます。客単価よりも回転率を重視するなら、明るい照明や内装にするといいでしょう。逆に、滞在時間を伸ばして客単価をアップさせるなら、落ち着きのある暗めの照明が有効です。
・レイアウトは必要なものから決定する
店内のレイアウトを決める時は、「必ずいるもの」「ないと困るもの」から配置することが重要です。飲食店の場合は、まずレジの場所を決定すると、他の設備やインテリアのレイアウトも決めやすくなります。レジは入店したお客様が最初に目を向ける場所であり、スタッフの行動の基点にもなるので、よく考えて決定しましょう。
・お客様動線とスタッフ動線を意識する
飲食店の設計では、移動しやすいように動線をしっかり確保することも重要です。お客様が移動するための動線はもちろんですが、オーダー・配膳・片付けといったサービスをスムーズに提供できるよう、スタッフ動線も確保しなければなりません。
ポイントは、お客様動線とスタッフ動線が極力交差しないようにすることです。これは他業種の店舗でも同じですが、飲食店は特にスタッフが忙しく動き回り、スペースが限られていることも多いため、動線の確保は非常に重要です。シミュレーションも行い、入念に設計をしましょう。
・料理が美味しく食べられる空間を作る
飲食店は食事をする場所ですから、「料理が美味しく食べられるか?」は絶対に無視できないポイントです。そこで、お客様の目線に立って、「この場所で食事をしている人がどう感じるか?」を考えましょう。
たとえば、オレンジ・赤・黄といった暖色系の色は、食欲を増進させる効果があります。逆に、青・紫などの寒色系や黒・グレーなどの無彩色は、食欲を減退させる色です。したがって内装やインテリアのカラーは、暖色系を基調とするといいでしょう。トイレやゴミなどが目に入ってしまわないようにする工夫も必要です。
また、他人の目を気にせず食事をできるお店を作りたければ、仕切りを多くして半個室のようにする必要があります。逆に、賑やかな雰囲気がいいなら、空間を遮るものは少ない方がいいでしょう。お店のコンセプトを明確にした上で、常にお客様の立場で考えてみてください。
■美容室の内装
美容室(美容院)の数は年々増え続けており、厚生労働省の統計によれば、何とコンビニの4.5倍以上もの店舗数があります。競争がどんどん激しくなっていきますから、内装もこだわり抜くことが大切です。お客様の気持ちをつかめる内装のポイントをご紹介します。
・他店との差別化を図る
選ばれるお店になるためには、個性を出すことが非常に重要です。色、形状、素材など、内装の差別化が図れるポイントはいろいろあります。他店にないものを付け足すのはもちろん、逆に色使いや使用素材を減らしてシンプルにするのも立派な差別化です。近隣の競合店をリサーチした上で、入った瞬間に「他とは違う特別感・非日常感」を感じられるデザインを考えましょう。
・デザインに統一感を持たせる
美容室のデザインでは、おしゃれにしようとして多くの要素を詰め込んだ結果、統一感が失われてしまうことがあります。たとえば、壁や床には人気の高いナチュラル系を採用していながら、アンティーク系やインダストリアル系の家具を配置すれば、お客様はちぐはぐな印象を受けるでしょう。色相バランスや素材バランスを考慮し、デザイン全体に統一感を持たせることが大切です。
・空間の「間」を意識する
他店に負けない素敵な店舗を作りたいのだとしても、とにかく隙間なくおしゃれな要素を配置すればいいわけではありません。むしろ、ある程度空間の「間」を意識した方が、内装材やインテリアひとつひとつの個性が強調され、お客様の目を引くことができます。
そのためデザインを考える時は、あまり欲張り過ぎないようにし、適度な「削ぎ落とし」作業を行うといいでしょう。力を入れる部分と入れない部分を分け、メリハリを持たせることもポイントです。ターゲットを想定してメインの空間カラーやインテリアを設定し、周囲のモノにはその補佐をさせるとうまくまとまります。
■エステサロンの内装
美容目的はもちろん、ゆったりとリラックスするための場所としても人気のエステサロン。特別感や娯楽性が強いお店なので、内装も非常に重要です。デザインの際には以下のポイントをご確認ください。
・清潔感を出す
エステサロンでは肌に直接触れる施術を行うため、清潔感は最も重要なポイントです。よく採用されるのは白系を基調とした明るいデザインですが、真っ白な壁や床は汚れが目立ちやすく、かえって清潔感を損なうこともあります。
スタッフの清掃の負担を減らすためにも、壁紙や床材にはグレー、ブラウン、柄物なども適度に使用するといいでしょう。照明の色や明るさ、当てる場所なども工夫すると、より清潔感を引き立てることができます。
また、清掃や消毒作業がしやすいレイアウトにすることも大切です。ちょっとした空き時間でも簡単に清掃できるようにすると、清潔な店内を保ちやすくなります。
・非日常感を演出する
エステサロンのお客様の多くは、忙しい日常からの解放や癒しを求めています。そのため、「非日常感」の演出がとても重要です。特に高級エステサロンを目指している場合は、細部まで一切手抜きをせず、インテリアを高級感のあるものでそろえるといいでしょう。
また、店舗のコンセプトを明確にし、入り口からトイレに至るまで、デザインに一貫性を持たせることも大切です。外の世界と切り離された「夢の国」のような店内を作り上げれば、お客様は来店をとても楽しみにしてくれるでしょう。
・居心地のいい空間を作る
エステサロンでは、いかにリラックスできる空間を作るかも大切なポイントです。特に影響が大きいのは照明で、色、数、場所、角度など、さまざまなポイントに気を配る必要があります。あえて照明を暗くし、落ち着きのある店内にするのも1つのテクニックです。
また、壁紙や床材の色やデザインも、あまり派手なものは避けるのが望ましいでしょう。施術用のベッドの材質・角度・サイズなどにも、十分な配慮が必要です。思わず眠ってしまうような店内を作り上げるのがベストといえます。
■整骨院の内装
打撲や捻挫の回復施術を行う整骨院(接骨院)の数は、この20年ほどの間で2倍超にも増加し、競争が激化しています。安定した経営を続けるためには、近所の怪我をした方を受け入れるだけでなく、「あそこに行きたい」と思わせる内装作りが重要になってきているのです。そのためのポイントをご紹介します。
・リラクゼーション効果を意識する
整骨院は負傷の回復や骨格矯正を目的とする施設ではありますが、リラクゼーション施設としての一面があるのも確かです。そのため、お客様が気持ちよく施術を受けられるよう、落ち着きのある内装デザインを心がけましょう。
もちろんコンセプト次第ですから、大規模で高級路線の整骨院を目指すなら、内装のグレードもそれ相応にすることが大切です。内部のデザインはもちろん、施設の外観と内装の雰囲気も統一し、違和感やズレが生じないようにしてください。
・清潔感を演出する
エステサロンと同様、整骨院もお客様の体に直接触れるため、清潔感が重要です。壁や天井はホワイト系やベージュ系、床はグレー系のカラーが適しているでしょう。隣のベッドと仕切るためのカーテンの設置や、荷物を入れてもらうための収納かごの用意も大切です。ごちゃごちゃした雰囲気にならないよう、施術機器はボックスなどにコンパクトに収納できるようにしておきましょう。
・女性客の獲得を狙うならエステ風もあり
最近では女性の柔道整復師も増えています。施術を担当するのが女性なら、顧客の女性比率も高くなると考えられますし、最初から女性をメインターゲットに設定するケースも多いでしょう。
このような整骨院では、病院に近い従来型の内装ではなく、女性の目を意識したエステサロン風の内装にするのも1つの選択肢です。標準的なデザインに比べると内装関係のコストは増えますが、しっかりデザインすれば多くの女性客を獲得でき、客単価のアップにもつながります。
人気が高いのは、やはりナチュラルテイストのデザインです。大理石やタイル、木目調の壁材・床材などを使用し、間接照明も有効活用しましょう。
■スポーツジムの内装
健康や体力づくりのために汗を流すスポーツジム(フィットネスクラブ)も、健康志向の高まりのためか、ここ数年は市場規模が拡大しています。継続して通ってもらえる施設にするためにも、ただトレーニング機器を置くだけでなく、以下のポイントを押さえて内装にもこだわりましょう。
・トレーニングしやすい環境を整える
スポーツジムの内装やレイアウトで最も重要なのは、もちろんトレーニングをしやすい環境を整えることです。スポーツジムのお客様は、基本的に自分のペースでトレーニングマシンを使用したり、更衣室・トイレ・シャワールームなどと行き来したりします。そのため、飲食店と同じく、動線の確保が重要です。
具体的には、トレーニングマシン同士や他の部屋との行き来がしやすいか、お客様同士やお客様とトレーナーがぶつからないか(動線が交差しないか)といったことを考慮する必要があります。ストレスなく移動できるよう通路を確保し、機器を配置しましょう。
・清潔感も忘れずに
スポーツジムは運動して汗をかく場所ですから、清潔感も重要です。明るい雰囲気や汚れが目立ちにくいカラー・デザイン、清掃しやすい構造やレイアウトなどは、エステサロンと同様に意識しておく必要があります。
その他、天井を高くしたりクリアガラスを設けたりして、開放感を演出するのもいいでしょう。観葉植物を適切に配置し、リラックスできる雰囲気を作るのもおすすめです。
以上のように、店舗の内装デザインではさまざまなポイントに気を配る必要があります。まずは、自分のお店がどのような点に配慮すべきなのかを確認し、それを踏まえて内装デザインやレイアウト設計を行うことが大切です。理想のお店を作るためにも、設計の段階から寄り添ってくれる業者に工事を依頼しましょう。
LICでは、各種内装工事やそれに付随する家具・看板製作を行っています。建築士が在籍しており、設計から施工までワンストップ対応できるのが強みです。
施工前には十分なヒアリングとリサーチを行い、お客様のご要望を最大限に反映させた、理想の空間作りを叶えます。豊富な施工実績に基づくノウハウと技術力で施工し、アフターフォローまでしっかり対応しますので安心です。店舗改装をご検討の際は、LICまでお気軽にご相談ください。